北陸地方にある金沢市は、全国の公務員試験の中でも、ある1つの特徴を有しています。それは面接軽視です。多くの公務員試験の行政職、事務職では、面接重視で、面接の配点が高く、倍率もそこそこと言われていますが、金沢市の場合には、配点は高いものの、面接試験の倍率がめちゃくちゃ低いです。全員受かるわけではないですけど、他の自治体と比べたらやっぱり結構低いと思いますよ。だからといって、面接軽視とは言えませんが、倍率だけ見るとそう見えるということですね。かといって、金沢市は筆記重視か?というと、そうでもないのです。金沢市は毎年50人ほどの募集人数になっているようなので、そんなに多いわけではありません。しかし、倍率は低いですよ。金沢市の全体の倍率は、最新の年度で見ると5倍弱です。これはかなり低い方に該当すると思うので、金沢市の公務員試験の行政職、事務職の難易度もそれほど高くないと言えると思います。
平成26年度の実施状況を見ると、筆記試験を受けたのが約230人で合格者が70人くらいですから、倍率は3倍強くらいです。これは普通って感じがしますね。しかし、面接になると受けたのが72人、合格者が51人です。しかも、ここで注目してもらいたいのは女子の受験生の成績で、女子は28人面接を受けて24人合格しています。いやー、凄い倍率だ。女子だけに限定すれば、1,2倍くらいでしょうか。男女合わせた面接の倍率も1.5倍ないくらいなので、相当低い方です。特別区も無茶苦茶面接の倍率低くなっていますが、それと同じくらいです。女子が面接有利っていうのは、いろいろな自治体、試験種で言われており、珍しいことではありませんが、こうやってデータで示されると、非常に如実に実感できます。何で女子の方が受かりやすいのか?女子の方が優秀だから?面接における優秀さ自体が、定義づけられないですし、見る人の主観で決まりやすい面接においては、受かったから優秀というのも、何か短絡的な感じがします。筆記試験は論文や専門記述を除けば100%客観的に決まると思いますが、面接などは主観の要素が大きいので、どうしてもそういう結果になってしまうこともあります。
女子が面接に有利というのは、他の公務員試験でも、そして民間企業でもある傾向だと思うので、やはり面接官を務めるのが男性ばかりというのが1つの理由としてはありそうな気はします。そういった感じで、金沢市に限った話ではないものの、金沢市の場合には、面接の倍率はとても低いが、中でも女子の倍率は極端に低いですし、金沢市は筆記試験の倍率も高くないので、難易度としては割と低い方になると思います。金沢市の公務員試験の大卒程度の事務職では、一次試験は教養試験、専門試験、論文試験、適性試験になります。金沢市の職員採用試験の配点は教養と専門が100点、論文が50点です。そして、二次試験では面接試験があります。面接試験の配点は700~800点と非常に高いので、倍率は低いですが、面接の勝負で合否が決まるという感じにはなりそうですね。これだけの配点や倍率ということを踏まえると、金沢市の公務員試験の難易度は測るのが難しいですけど、どこを受けるにしても油断はできないので、有利な材料やデータはあるかもしれませんが、女性も男性も安心できないとは思います。金沢市の職員採用試験の難易度は、筆記試験は特に地方上級の問題が出ますから。金沢市のホームページなどで最新の出題科目はチェックしておいてください。
金沢市は筆記試験が毎年6月の最終週なので、地方上級の日程で行われます。地方上級の筆記試験の問題は普通に難しいです。金沢市の筆記試験のボーダー、合格ラインがどのくらいになるか?は分かりませんが、倍率からいうと6割弱くらいはいる可能性があるので、そのくらいの点数をとれるように目指していきましょう。地方上級は問題が難しいですから、ボーダーはそこまで高くないので、金沢市は倍率が高くないので、55%くらいでも筆記試験に通過できるかもしれません。実際に過去問を解いてみれば、地方上級の、金沢市の公務員試験の事務職の筆記試験の難易度が分かると思うので、それでまずはどれくらい点数がとれそうか?試してみましょう。そして、本番までに、どこができないのか?の確認をして、その弱点と思われる部分を重点的に勉強していければ、本番での得点も最大になりやすいのではないでしょうか?地方上級の過去問をやればやるだけ、そこに載っている問題と類似の問題も出る可能性がありますから、やっぱり過去問を繰り返しやっておくのは大切なのです。地方上級は筆記試験の難易度が高いので、金沢市は筆記試験の倍率はそこまで高くはないものの、ボーダーを確実に越えようと思ったら、過去問で対策をしていった方が良いです。
地方上級 教養試験 過去問500 2017年度 (公務員試験 合格の500シリーズ 6)
- 作者: 資格試験研究会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2016/02/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
地方上級 専門試験 過去問500 2017年度 (公務員試験 合格の500シリーズ 7)
- 作者: 資格試験研究会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2016/02/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
あわせて読みたい記事
- 公務員試験は政令指定都市の方が中核市、特例市よりも難易度も倍率も低い傾向
- 福岡県庁の大卒程度の公務員試験の難易度は筆記重視!面接の倍率は低い!
- 相模原市の行政職の公務員試験は面接重視?難易度と倍率は?
- 宮城県庁の大卒程度行政職の公務員試験の難易度、配点、倍率について
- 広島市の行政職の公務員試験の難易度や倍率は?出題科目が特殊
- 静岡市の大卒程度の公務員試験の難易度と倍率は?配点は人物重視
- 神戸市の公務員の一般行政の難易度や倍率は選択科目で法律が低い!
- 仙台市の大卒程度、社会人の転職の公務員試験の難易度は筆記がヤバイ!
- 北海道の行政職の公務員試験の難易度は?倍率は筆記も面接も低い!
- 愛知県の公務員試験の筆記試験のボーダーは何割あれば良い?