公務員試験の専門科目の中で、特に重要視されているのが憲法です。これはいろいろな科目への派生も多く、ここが疎かになっていると、全ての法律科目が破綻する可能性もありますから、しっかりと勉強をしていかないといけません。ただ、憲法は難しいところもあります。全体を通してみるとそうでもないかもしれませんが、難しいと感じるところも大いにあります。過去問題集を解いて、解答解説を読んで、それで十分理解できるという場合は特に問題ありませんが、分野によってはそれでは全然理解できないというケースもあるでしょう。その場合には、別にテキストや参考書を使った方が良いかもしれません。そこで私も実際に使ってみてオススメしたいのが以下の憲法についての参考書です。多くの受験生も使っている、予備校のTACで実際に教えている講師が書いた本になります。
郷原豊茂の憲法まるごと講義生中継 第3版 (公務員試験 まるごと講義生中継シリーズ)
- 作者: 郷原豊茂
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2015/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書の特徴としては、参考書であるにもかかわらず、予備校で授業を受けているかのような感覚になれる一冊です。中身を見てもらえれば分かりますが、予備校で実際に講師の人が喋っている感じをそのまま文章にしたような感じにも見えます。だから、分かりやすいです。適宜黒板に書いているような図なども載せていてくれるので、難しい、ややこしい部分も丁寧に分かるように解説してくれているのです。私は憲法が苦手ではありませんでしたが、あまり得意でもなかったので、本書をとりあえず買ってみて読んでみました。全部読むのではなく、必要な部分だけ読みました。憲法の中にも分かりやすいところとそうじゃないところがあるのです。私は特に「人身の自由」とか、この辺りが分かりづらかったので、そういった参考書を見ないと分かりづらい部分だけ読んで、そうじゃないところは過去問を解いて解答解説を読んでいくようにしました。
それである程度憲法はなんとかありましたよ。私は憲法はほぼ全範囲をやったと思います。やってない部分、捨てた部分はほぼないのではないか?と思います。参考書を読みながら、自分なりに分かりづらいところを補っていったので、それによってある程度憲法が得意科目になったか?は分かりませんが、正解できる問題はかなり多くなったと思います。憲法が苦手な人は勿論ですが、苦手まではいかないが、ところどころ分かりづらい範囲があるという場合には、過去問の解答解説を読んでもよく分からないときには、より詳しい内容が載っている本書を見ても良いと思います。私が読んだときには、憲法ではよく出てくる「二重の基準論」の説明がとてもわかりやすかった気がします。たびたび出てくるこの二重の基準論は、1回聞いただけでも分かりづらい人もいると思うので、是非多くの方にオススメしたいと思います。
憲法は基本は過去問題集を使って、範囲を1つずつやっていくという流れになるでしょう。そのときにどうしても分からない、難しい範囲については、別途本書などを使用して理解を深めていくというという流れが良いのではないでしょうか?過去問題集を中心に勉強して、オプションとして別途こういった参考書を使用していくやり方が1番効率的で、より内容を理解していけるのではないでしょうか?憲法は法律科目のあらゆる分野に関係してくる基礎的な科目になると思います。民法、行政法、労働法とかの内容でも、憲法の知識があった方が解きやすい問題がありますからね。そういう意識で、憲法はできるだけ早くから始めた方が良いです。専門科目で取り掛かるときには最初にやるべき科目だと思いますし、公務員試験の勉強を始めるときには、早い段階から始めていくようにしましょう。憲法は問題集と参考書を使えば、ちゃんと得点できるようになります。