就職活動において有利な学部、不利な学部はあるのでしょうか?有利な学部の話は後半にしますが、就職において不利な学部といえば、イメージでは文学部ですか?結論から言いますが、文学部は就職に不利というのは嘘だと思います。文学部が就職に有利とも思いませんけど、不利っていうのは考えづらいんですよね。というのも、文学部は就職に不利と言い切っている人もいますけど、その文学部が就職に不利とされている理由や根拠がイマイチ腑に落ちないのです。文学部が就職に不利と言える理由の1つに大学で学んだことを生かせないとか、そういったことが1つ言われています。それは文学部が就職に有利にならないという意味では事実でしょうけど、他の学部は大学で学んだことを生かせるんですか?そして、そもそも大学で学んだことを生かせないことが、そんな致命的な問題となぜ言えるのでしょうか?(企業がそう断言したとかあるの?)法学部、経済学部、経営学部、商学部とかだって、大学で学んだことを生かせる業界の方が少ないと思いますけどね。例えば、IT業界って、文学部もそうだけど、例えば、法学部が大学で学んだことがそんなに生きるイメージはない。でも、IT業界でこれらの学部が不利になるなんて話は聞かない。なぜでしょうね?普通に考えたら、企業が大学で学んだことの生かせる余地をそんなに気にしているならば、IT業界はこういった学部の学生ではなく、WEB関係の専門卒の学生を積極的にもっと採ると思うんですけどね。
現実的に大学で学んだことと業務がそこまでリンクしないことが問題だから文学部は就職できない、就職しづらいという意見ならば、まずは企業が大学で学んだことと業務の関連性をそんなに気にしているのか?という部分を証明すべきでしょう。その前提がないと、この理屈は成り立たないのです。そして、私は法学部とIT業界の例を出して、企業はそんなことは大して気にしていないのでは?という根拠を提示しました。そして、就職に不利な学部として文学部が挙がっているが、それは嘘だという理由の2つ目が就職率の問題です。文学部の就職率は他の学部に比べて低いという事実が実際にあるのかもしれないです。それが本当だとしても=文学部が就職に不利ということは言えません。それは結果論でしかないからです。文学部が就職できないとか、就職しづらいという理由にはならないのです。その理由は文学部に入学してくる学生の就活における意識や能力の問題です。例を出すと分かりやすいかな?私の出身の高校は偏差値55くらいでした。その高校と開成高校はどっちが東大合格者が多そうですか?当然開成高校ですよね?それは当たり前なんですよね。私の高校に入ってくるのは偏差値が55前後の生徒が多い。しかし、開成高校は偏差値70オーバーの生徒が多いんじゃないですか?偏差値が高い生徒の方が、東大に受かりやすいというのは事実ですよね?そうなると、その東大に受かりやすい生徒がたくさんいる開成高校は東大に受かりやすい高校と言えるか?が問題です。
正しくは、開成高校が東大に受かりやすいというよりは、開成高校には東大に受かりやすい生徒がたくさんいる。この言い方もできると思います。つまり、開成高校に入れるレベルの学力を持った生徒は、別の高校にいたって東大に受かる可能性は十分あったと思います。確率はちょっと変わるかもしれないが。開成高校の東大の合格実績っていうのは、開成高校の力そのものもあるだろうが、それ同等か?それ以上に開成高校に入学してくる生徒の学力レベルによって左右される。これが正しいと思うのです。だって偏差値55くらいの生徒しか開成高校に入学してこなかったら、今よりも東大合格実績は間違いなく下がると思いますから。つまり、就職における学部も同じような状況になっているのです。文学部が就職に不利っていう言説は結構有名です。実際、高校生の頃から知っている人も多くいると思います。その結果、どういうことが起きるでしょうか?高校生の時点で、就職のことまで考えて大学はどこにしようか?学部はどこにしようか?と考えている人ほど、文学部は避ける行動をとるのではないですか?その結果、就職への意識が高い人ほど文学部を避けます。相対的に高校生の時点で就職への意識が低い人、そこまでじゃない人が割合的に多くなるのが文学部なんです。まあ、就職に対する意識は高いが、学びたいことを優先して文学部を受ける人もいるかもしれないですけどね。逆に就職に対する意識が高い人ほど相対的に多くが法学部、経済学部、経営学部、商学部など、就職に有利な学部とされているところを選ぶでしょう。その結果、さっきと同じことが起きますね。文学部には就職しやすい学生が多く集まりづらくなり、法、経済、経営、商学部には相対的に就職しやすい学生が多く集まるのです。文学部は私がいた偏差値55くらいの高校、法、経済、経営、商学部は開成高校になります。就職に対する意識が軽薄な人よりも高い人の方が、全体として就職しやすいということは言えると思いますから。
つまり、入学の時点で就職しやすい人が多く集まるのが就職に有利と言われている法学部、経済学部、経営学部、商学部などで、就職しやすいが集まりづらくなるのが文学部になるのです。文学部は就職に有利な要素を持った学生が少ない傾向にある。その結果、就職率に差が出るのは当然でしょう。就職を意識していなくて文学部を選んだ人の中にも就職活動に長けている人はいると思いますが、傾向には差が出るのかな?と思います。つまり、文学部が就職できないと言われるようなデータは、文学部が就職に不利になっているのではなく、文学部が就職に不利になると言われている理由は学生が結果的に多く集まりやすいのが文学部ということになると思われます。文学部の就職は悪いということも言われますが、本質は違うと思います。だから、大切なのはその人自身の素質であって、出身学部ではないでしょう。学歴フィルターみたいに学部フィルターなんて恐らくないでしょうから。文学部の就職先はないとか、文学部の就職先が悪いといのは、あくまでも結果論の話だと思います。だから、文学部にいる人は就職が悪いと落ち込むことはないと思うんですよね。文学部が就職に有利になることは考えづらいですけど、学部自体が不利になるのではなく、その人自身の部分が不利に働く可能性の方が高いので、そこを就職活動に向けて磨く、エントリーシートや面接に自分を光らせる工夫をしていく、といったことを少しでも考えていくと状況は変わっていくと思います。
就職活動はどの学部の学生が受けるにしても、面接での嘘つき大会と言われることがあります。それくらいに多くの学生がウソをついているのですが、以下の本はそれを推奨したものですね。とはいっても、多くの人が考えているウソとはちょっと違うというか、就職活動においてもウソでもつかないと内定がとれないと思っている人も多くいると思うのですが、そういう人にこそ向いている面接を攻略するための本です。Amazonのレビューにも書いてあるんですけど、本書は就職活動において面接が苦手でなかなか通過できないとか、話すネタが思いつかないとか、ウソでもつかないと内定がとれないという自負がある人ほど参考になる情報が多いと思われます。逆にそんな心配がない人には役に立つ情報はあまりないでしょう。現実は面接を突破するのに苦労する人が多いと思うので、結構役に立つ人は多いと思いますけどね。自分が上記で示した部分に少しでも当てはまると思ったら読んでみても良いかもしれません。
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