特別区の職員採用試験で合格を目指す人を応援するブログ

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特別区の日本史と世界史は出題形式がやや意地悪な部分もある

 特別区の教養試験は人文科学はあまり多く出題されません。元々、6問くらいしか出ませんでしたが、2014年から教養試験の傾向が変わり、教養試験全体の出題数が一気に減ったので、それによって人文科学の出題数も4問に減りました。それまで毎年1問出ていた国語と文学、芸術が出題され無くなったのです。この傾向は今後も続くと思われます。人文科学は日本史、世界史、地理、思想のみが1問ずつ出題されるようになっています。さて、この中で日本史と世界史は取り組んでいる人も非常に多いと思います。特別区以外でも勿論出ますから、そのためにやっている人もいるでしょう。特別区以外では、最大で3問ほど出題される試験種もあり、そういうところでは日本史や世界史をやっていないとのは明らかに不利ですから。

 

ただ、日本史と世界史は特別区では残念ながら1問ずつしか出ないのです。しかも、特別区は特にこの傾向が顕著のように思いますけど、出題のされ方が特徴的なのです。特定の時代に関連した問題ではなく、特定のトピックについて、時代を跨いで、幅広く選択肢を用意している問題が出ることがあるのです。それはどういうことか?というと、「徳川吉宗が行った享保の改革について、正しいものを選びなさい」とかではなく、「日本の文学作品の変遷について、正しいものを選びなさい」といった出題のされ方があります。後者のタイプの出題のされ方の場合、要は幅広い時代の知識が必要になってきます。文学作品は現代から、古くは奈良時代辺りまで遡るので。日本史は範囲が広いので、多くの方は範囲を絞って勉強されているのではないでしょうか?全部を全部を真面目にやっている人はいないと思います。時間も手間もかかりまくりですからね。

 

それでいて出題されるのは最大で3問程度、特別区にいたっては1問ですから。割に合わないというのは当然です。しかし、特別区ではこういうタイプの出題のされ方がたまにあります。特定の時代に絞ってのみの勉強だと、確実に正解に導くことが難しいような、一部の選択肢については正誤判断はできても、全部できないと確実に正解を見つけられません。2択、3択まで絞れたとしても、そこからどれが正解なのか?分からないまま。という場合もあると思います。つまり、公務員試験の場合は、やらないといけない科目が多くあるため、1つの科目に割くことができる時間は当然限られています。そして、出題数がごく限られている日本史、世界史という科目は全ての範囲をやる人はなかなかいない。普通は頻出と思われる範囲のみをさらって、そこを重点的にやっていくというやり方をとると思うのです。ただ、そういうやり方だと、こういった問題はなかなか解きづらく、正解率も下がることになってしまうということです。

 

そういう受験生の事情を見透かしたような出題のようにも思えてきます。特別区の過去問題集をやると、たまにそういう類の問題に遭遇すると思います。ちゃんと勉強したつもりでも、一部の時代を抜かしていたりすると、ほぼ確実に正誤が判断できない選択肢が混じってしまって苦労すると思います。日本史、世界史ともに古い時代ほどやらない人が多いんじゃないか?と思います。どちらの科目も中世辺りからやって、それ以降は真面目にやるけど、それより前はほとんどやらないという人もいそうですね。そういう勉強の仕方は別におかしいわけではないと思いますけど、中にはそういう勉強のやり方がゆえに正解できない問題も出てくると思いますし、それが特別区は多いのかな?という気もしています。他の試験種でも同様の出題形式問題が出る可能性はありますけどね。これはしょうがないので、そういう感じの問題が出たら諦めて、出来る限り選択肢を絞って正解にたどり着けるようにするしかないです。勉強方法自体はやはり頻出の部分に絞るのがより良いと思いますから。日本史と世界史を勉強するときにオススメの参考書は以下になります。センター試験用の参考書ですが、公務員試験の勉強にも導入本として、問題集を使う前に非常に参考になる一冊だと思います。

 

 

改訂版 センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる

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改訂版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本

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